医療業界に派遣される際には、登録する会社選びを慎重に行う必要があります。なぜなら、派遣会社の収入源となる手数料が会社ごとに大きく異なるからです。もともと出向先に対して派遣会社が手数料を受け取ることで利益が得られるわけですが、人材紹介事業を先に行っていた会社の中には、医師の人材紹介事業から始めた会社があります。
医師の給料は高く、手数料を低く設定しても会社が得られる収入は大きかったので、利益が簡単に確保出来ました。医療業界では会社や病院ごとの繋がりが大きいので、医療機器メーカーや医薬品メーカー、病院や診療所など複数の事業者と関係している会社では、医師の人材紹介事業を行ってきた時の手数料率がそのまま採用されているために、給料が安い医療事務員を紹介しても手数料率を上げない限り利益が僅かとなってしまいます。そこで、全ての派遣会社が医療業界に対して事業参入しない理由として、手数料率の相場が他事業に比べて低いことが影響しています。
登録する会社を選ぶ際には、医師の人材紹介事業を過去に行っていなかった会社を探して登録すれば、会社が得ている手数料率が高くなっていると考えられるので、福利厚生サービスが充実している可能性が期待できます。病院から受け取っている人件費に対して、労働者に支払われる時給との差額がどのくらいあるのかは労働者側は知ることができないので、最初に登録する会社選びの段階である程度選別しておくことが重要です。